実施 2024年12月
これまで、海外の夜行バスといえば、ロシアやエジプトやアルバニア-モンテネグロ などで乗車している。
今回はベトナムで乗車したところ、今までの人生で乗っていた夜行バスがどれほどカスだったかを思い知る完成度の高い乗り物だった。
全世界こうなってほしい。
ベトナムの夜行バス
- Ho chi minh – Da lat (3列シート)
- Lao Cai – Hanoi (2列シート)
この2区間で夜行バスに乗った。
検索サイト
予約はここからできる。事前決済もあれば、当日現金が選択できる会社もある。
アプリもあるので、使いたい人はPlay Store/Apple Storeからどうぞ
Da Lat 行き3列シート
まずは1つ目のDa Lat 行きだ。Da Lat は高原に位置し、観光鉄道が走っている。
筆者は撮り鉄目的だが、普通の観光でもオススメだ。
訪問時にはミュージックフェスが行われていたので多分観光地だ。
ホーチミン乗り場
バス会社はTIEN OAHNを選んだ。
バス会社は複数あるが、ここは始発の乗り場が確実であり信用できそうだったため選択。また、事前決済不要というのも選んだ点だ。(しくじっても金が無駄にならない)
始発以外でも乗車ポイントは複数ある。
私はベトナムのカオスな道路でバス乗場を見つける自信は無い。
先にwebサイトで購入し、オフィスで金を払った。
途中乗車の場合は運転手に払うと思われる。
オフィスではトイレが無料で使える。
ゲーミング夜行バス
見てくれこのゲーミング感。
Luxalyって書いてあるぜ?
乗車時はドアのすぐ後で靴を脱いで、裸足か靴下で車内を歩く必要がある。
椅子はほぼ平らになる。
大した画像ではないので省略するが、通路側も、窓側もカーテンが閉まる!
Da Latへは峠道のため左右に揺れているはずだが、全く爆睡した。
降車
TIEN OANH の Da Lat オフィス。
ここもトイレが無料で使われる。
また、写真のように荷物が放置されているが、ベトナムではバスが小荷物輸送の代わりとなっていることがある。
本来7時に到着のはずだが、5時30分くらいについていた。俺が寝ている間にどんな運転をしていたの。
値段
317km
280,000ベトナムドン 1700円程度
ただしこのホーチミン ダラットは価格競争が激しく、値段が安めである。
他の路線は少し割高な印象だった。
特に、短距離のマルシュ枠だと、3時間150km程度の乗車で250,000 ベトナムドンなどもあった。
2列シートバス Lao Cai – Hanoi
次は2列シートだ。ハノイで出国するための最後のバスで、ベトナムドンを使い切ってしまおうということで利用した。
バス会社はSAO VIET
SAO VIETは、Lao cai や SAPA が拠点のバス会社らしい。地域ごとに強いバス会社があるので、ベトナムバスオタクに研究していただきたい(丸投げ)
今回も同様、ドアのところで靴を脱がなければならないが、筆者は忘れられて運転士に若干怒鳴られたw
車内
完全にマットレスだった。
画像では少し段差があるように見えるが、実際には段差を感じない。奥にあるのは枕(ゲーミングチェアの頭の部分みたい)だ。
ベトナムの寝台夜行バスの椅子の素材はゲーミングチェアの表面のようだ。
シートベルトはあるが、つけるわけがない。
車両後方に便所があるため尿意があっても問題ない。
2列はVIP扱いであり、空港近くのオフィスで降りた後、20分程度待ち、会社の送迎用ハイエースで国際ターミナルまで送ってくれた。
値段
281km
330,000ベトナムドン 2000円
2列シート購入裏技
2列バスは、web上では下段は2人用(まぁカップル用)、上は1人用として販売されている。
そのためネット予約だと上段を選ばざるを得ない。
オフィスに発車2時間前に直接買いに行ったところ、一人だけど下段を割り当ててくれた。下段のほうが出入りが楽だしラッキーだ。
しかしいくら完全に平らとはいえ、2人であそこで寝るのは狭くないか?まあ愛の力で問題ないかもしれない。
バスメリット
路線、行き先が多い
バスを除けば、鉄道や飛行機が選択肢だ。
鉄道は、沿岸部にしか走らない。バスならば行き先は多い。
車両が新しい
鉄道は、正直古い設備である(客車は中国国鉄の払い下げと思われる)。一方寝台バスは筆者が乗った限り、見るからに新型バスだ。
専有面積の割に安い
一々鉄道と比べてしつこくて悪いが、寝台バスの値段と鉄道の3段寝台の値段がほぼ変わらない。
鉄道の3段寝台は快適性は低く、終わっていた。
場合によっては鉄道座席車と寝台バスが値段同じ場合もある。
ベトナム鉄道の座席車は、論外レベルで非快適なので、鉄オタ以外はベトナムでは夜行バスを利用すべき。
バスデメリット
バス会社を選ぶのが大変
最初の3列バスにて「乗り場がわかりやすく、信用できそうなバス会社」と書いた。
旧ソ連ではアフタヴァクザール(バス駅)があり、そこに行けば問題ない。また、行き先ごとにラスピサーニェ(ろくろを回すポーズ)が纏めてあるので、そもそも運行会社を気にすることはない。
ベトナムでは、同じ行き先でもいくつもの会社が走らせている上に、集合場所が「バス会社オフィス」やら「XXモールの前」と意味不明である。
オフィスなら少なくともそこから乗れるが、途中乗車なんてあのカオス道路の中から無事に乗れると思えない。
僕としてはデメはこの一つくらいしか思いつかなかった。
ポーランド人くらい背が高いと窮屈
ポーランド人が夜行バスが狭いと言っていた。アジア人向けに作られているため身長180以上あったらそうかもしれない。
僕は感じなかった。
気をつけるポイント:早めに行く
バスの集合時間はwebサイト上でも、時刻表出発時刻の30分前、1時間前とか書かれている場合がある。
1個目に乗った時、容赦なく20分くらい早発していた。客が全員来たからという理由だろうが、おいていかれたくなければ早めに行こう。
選ぶポイント
おそらく選ぶポイント優先順位は
- オフィスの場所が確実に分かる
- 予約時に支払い不要(現地現金払い)でしくじってもOK
- Live bus tracking が使える
こうなるだろう。
サービスが良い会社では、Live Bus Trackig をアプリ上で利用できる。
Shuttle service がある場合
Shuttle service が料金に含まれているバス会社がある。これは、自分でバスのりばへ赴くことなく、自分が泊まっているホテルから乗れるのだ。これは無料である。
しかし自分でネット予約してから使うのはまず無理である。
なぜなら伝える方法は電話だからだ。
ベトナム語を話せないと無理である。
※運が良ければ英語の人が対応してくれるかも
ベトナム語について注釈しておくと、ロシア語のように発音がしやすい物ではなく、本当に発音が難しいらしい。
筆者はベトナム語やってないけど、どう考えても英語より正しく発音することが難しい。
「完全に正しく発音しないと全く伝わらない」そうだ(3年くらいベトナムに住んだフランス人曰く)
ホテルの人に代理でやってもらうことで解決できるだろう。
おわり!
世界の糞な夜行バスシリーズ